【CADデータ授受】 基礎から学べる3D CAD講座③
皆さま、はじめまして、代表の工藤です。
第3回目はCADデータのやり取りの紹介をしていこうと思います。
前回のブログで、様々なメーカーからCADソフトが発売されている
という話をしたと思いますが、CADソフトが同じであればデータの
やり取りは簡単だと思いますが、CADソフトが異なる場合、実務上、
どうやってやり取りをしているのか、のご紹介をしていきます。
そもそもデータのやり取りが必要となる場面は、どういう状況がある
のかといいますと、メーカーとサプライヤの共同で設計をしていくと
いう場合で、CADソフトが異なる時にそれが発生します。
具体的には、メーカーから要求仕様として、電気的要件や機械的要件、
規格適合性の他にこのスペースの中に部品を納めてくださいという
要求もあったりします。
要求仕様にはそのあたりの図面が添付されることが多いのですが、
認識違いを無くすために、CADデータを渡すということも多々あり
ます。
また、サプライヤが要求仕様に基づいて部品を設計したけれど、
メーカーの中で搭載検討して本当に他の部品と干渉していないかを
確認する場合等にCADデータのやり取りが発生します。
CADソフトが異なる場合のデータのやり取りの方法は、stp形式や
iges形式、dxf形式といった中間ファイルに一度変換して相手の会社に
データを渡すということをしています。
ほとんどのCADソフトでこの変換が出来るようになっています。
変換する方法は、専用のライセンスが必要なCADソフト(CATIA V5)や
データを保存するときに保存形式を指定できるもの(Creo Elements
Direct/Modeling)等、様々です。
今日はこのあたりにしておきます。
次回は、小職の簡単な経歴をご紹介できればと思います。